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ピカッと安全!反射材

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自転車の死亡事故で全体の71.2%※1を占めているのが「自動車」との事故です。 さらに、交通死亡事故が最も多く発生するのは夕暮れ時の17時台~19時台で、日が暮れるのが早い年末にかけて大幅に増加する傾向があることが警視庁の統計データで証明されています。(※1)周囲の暗さによって存在に気づかれにくい夜間は、前照灯を照らして周りに注意することと、「相手に自分の存在をアピールする」ことが重要なのです。(※1) 警視庁統計データ:平成29年上半期における交通死亡事故の特徴等について そこで、自転車に乗る全ての人に改めて知ってほしいのは「反射材」の大事な役割です。

①反射材とは

どのような方向から光が当たっても光源に向かってそのまま反射(再帰性反射)するように作られた製品のことをいいます。反射材を身に付けていると、夜間、ヘッドライトを点灯させた自動車を運転する人には反射材が光を反射させて光っているように見えるため、何も付けていない時よりも夜間の視認性を上げることができます。 反射材の原理について詳しくはこちら:日本反射材普及協会-反射材とは

②反射材がない状態の見え方

クロスバイク「RAIL700」には保安部品としてはじめから反射材(※2)が装備されていますが、それらをすべて外した時、自動車からはどのように見えるか試してみました。(前照灯を点灯させた状態で実験しています。) (※2)フロントリフレクター、リアリフレクター、ホイールリフレクター、ペダルリフレクターの4種類
no10m
自動車からの距離10m…自転車の視認性はまずまずです。
no20m
自動車からの距離20m…目を凝らしてかろうじて見える程度です。
no30m
自動車からの距離30m…白い点線で囲んだ部分に自転車があるのですがほとんど何も見えません。 購入後、反射材を外してしまう方が見られますが、反射材または尾灯をつけない自転車は走行してはいけません。自動車の停止距離は、時速40kmで走っていると空走距離と制動距離を合わせて「20m」必要になります。反射材を外すことは危険なだけでなく、自動車との接触事故につながる可能性が高いといえます。

③反射材がある状態の見え方

RAIL700」に搭載されている反射材をすべて付けた状態で試してみましょう。(前照灯を点灯させた状態で実験しています。)※10m手前から見える状態ははっきりと確認できるため画像を貼っていません。 <使用した反射材> リア ホイール ペダル
Ref20m
自動車からの距離20m…どちらも確認できます。
Ref30m
自動車からの距離30m…暗闇の中でも反射材の光が確認できます。 何も付いていない状態よりも、リアリフレクターとホイールリフレクター、ペダルリフレクターが光を反射させて視認性が高くなったことが分かります。

④さらなる安全のために反射グッズをプラスしよう!

反射材を使用した製品は、自転車に付けるものから鞄、シール、毛糸、スプレーまで様々なグッズがあります。これらを取り付ける事でさらなる被視認性の向上が期待できます。
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上の写真は、初期搭載のリフレクター3種類とリフレクトタイヤ、キーホルダー、裾バンドを付けて自動車との距離を30mにして撮影したものです。(2018年モデルのRAIL700ARAIL700Dにはリフレクトタイヤが採用されています。)
グッズ タイヤ
反射材を使用したグッズは、全国の自転車専門店などで手に入れることができます。簡単に取り入れられ、夜間の視認性をさらに上げることができます。

④動いた状態の見え方

自動車から30m離れた位置で、反射材を付けた状態で走ってみました。ドライバーからはどのように見えているのでしょうか。 (左)③初期搭載の反射材を付けた状態(右)③に反射グッズをプラスした状態 anigif3 上の画像のように、ホイールやペダルなどの動きのある部分に反射材を付けることで、車のドライバーに「人間がいる」という認識を与えやすくなり、視認性を高めることができます。

見えることは安全につながる。

夜間、自転車は自動車から視認されにくいということが今回の実験を通して分かりました。最低限定められた反射材に加えて、さらに反射材をプラスすることで自動車からの被視認性を大きく高めることができるようになります。 夜間の走行スタイルに反射材をプラスして、安全・安心なサイクルライフをお楽しみください♪
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