クイックリリースレバーの取り扱い
スポーツバイクには、ビギナーの方が最初はちょっと戸惑ってしまうけど、安全/快適に使用するために必ず覚えていただきたい取扱方法があります。このシリーズでは、「これだけは覚えよう!」という必須項目についてご紹介していきます。
今回は、スポーツバイクの車輪着脱に欠かせない「クイックリリース」の正しい締め方をご紹介します。
クイックリリースとは、簡単に車輪の取り外し/装着を可能にするアイテムで、スポーツバイクでは多く採用されています。こちらは使い方を理解し正しく使用しないと重大な事故につながりかねず、また出先でのパンク修理に対処するためには使い方を覚えることが必須です!結構ゆるゆるの状態で使っていらっしゃる方が多く見受けられますので、きちんと付け外しできるようにしましょう!
レバーの向き
まず、締め方をご紹介する前にダメな例をご紹介します。上の写真のように、前輪はフォーク、後輪はフレームにレバーを添わせるやり方は間違いではありませんが、こちらのクイックリリースのように、フォークとレバーの間に隙間ができないタイプですと、指が入らなくなってしまいます。
……なかなか入りません。
特に力のない方は後でレバーを緩められなくなってしまうから、と言ってゆるゆるに締める方が多いのですが、非常に危険です。
ですので、まずは↑のようにずらす方法にして、てこの原理で外しやすいようにしましょう。
これならぐっと力が入って、力のない女性でもきちんと締めつけても外せるはずです。
注意点
危険なずらし方があります。前側クイックリリースレバーを自転車進行方向にずらす、後ろ側クイックリリースレバーを進行方向の自転車進行方向逆側にずらすといったやり方は、走行時に何かにひっかかることがあるので危険です。やめましょう。
レバーの締め方
続いて締め方です。まず、レバーを完全に解放した状態で押さえ、もう片方の手で反対側の部分を回します。ここを回すことでレバーを固定できるわけではありません。
ある程度締まってきたかな、というところで、レバーを締めてみてください。下の写真のように、ちょうど車輪から90度になる部分から「コツン」と力がかかるくらいで締めるとよい締めつけを得られます。
OKの場合は、↓のようにぐっとレバーを最後まで締めこみます。この時もてこの原理で締めるようにしましょう。
以上です!締めすぎてもいけないし、緩すぎてもいけないのです。繰り返しとなりますが、ちょうどよいポイントは締めるときに車輪から90度の角度で「コツン」と力がかかるところ、です。これをマスターしましょう。
定期的に緩みをチェック!
最後に、しばらくレバーを開け閉めしていない方は、緩んでいないか1週間に一回、週末走りに行かれる前などに実施するようにしましょう。定期的な点検が大切です。以上、しっかり覚えて安全で快適なスポーツバイクライフをお楽しみくださいね!
以上、しっかり覚えて安全で快適なスポーツバイクライフをお楽しみくださいね!