ニュース

2023/11/10 メディア

KhodaaBloom Owner’s Special Interview #01 ノブさん

KhodaaBloom Owner’s Special Interview #01 ノブさん

記事は2023年11月10日時点の情報です

FARNAとの出会いから1200km完走まで
~ノブさんの超・ロングライド冒険物語~

2023年8月、自転車ロードレースやツーリングの文化が根付いているフランス・パリでは、世界最古の自転車イベント「パリ・ブレスト・パリ(PBP)」が開催されました。PBPは、200kmから始まる長距離を自転車で走破する競技「ブルベ」の最高峰であり、オリンピックと同じく4年に一度しか開催されません。 そんなPBPに、KhodaaBloomのロードバイク「FARNA700-105(現・FARNA105)」に乗って1200kmを86時間49分で走破したオーナーさんがいます。それが、自転車ツーリング界の人気ブログ「ツール・ド・気ままに」を運営するノブさんです。今回、私たちはFARNAとの出会いからPBP完走までのお話をノブさんにお伺いすることができました。

ノブさん プロフィール

FARNA700-105 オーナー
『ろんぐらいだぁす!』をきっかけに’17年春からロードバイクを始めたキャンプ、登山、馬、サブカル好きなサイクルツーリスト。グルメと絶景を求め各地を巡るロングライド自転車旅行記にブルべ挑戦記、サイクリングの便利グッズやキャンプギアのインプレ、自転車関連の書籍や映像作品のレビューをブログ『ツール・ド・気ままに』で公開中。

用語解説

ブルベ
フランス語で「長距離自転車ライド」を指し、特定の距離(通常200km以上)を一定時間内に走破するイベントです。ブルベは自己挑戦と耐久力をテストするための長距離自転車イベントとして人気があります。

パリ・ブレスト・パリ(PBP)
最も歴史ある長距離サイクリングイベントの一つで、フランスのパリからブレストへの往復1,200kmを自転車で走破するブルベです。オリンピック同様、4年に1度の開催です。

PC(Point de Contrôle)
フランス語で「チェックポイント」のこと。PBPでは、通過ポイントとしての役割のほか、仮眠所・レストラン・トイレ・シャワーなどの施設が設けられています。

あの漫画とKhodaaBloomとの出会い

最初に、ノブさんがロードバイクを始めようと思ったきっかけを聞いてみました。

質問者:ロードバイクをはじめようとしたきっかけは何だったんですか?

ノブさん:元々は、自転車は移動手段でしかなかったんです。ロードバイクに出会う前はフットサルをしていたんですが、歳を重ねていくごとに、仕事などで集まりにくくなっちゃって。そこで、1人でできることでも始めてみようかなと思いました。
私はアニメとか漫画が好きなんですが、その時に、「ろんぐらいだぁす!」を見ていて。ロードバイクの漫画って、弱虫ペダルとか色々あるじゃないですか。ああいうような競技じゃなくて、サイクリングでも使って良いんだってことがわかったので、ちょっとやってみようかなと。そのように思ったのが2016年頃です。

「ろんぐらいだぁす!」とは
三宅大志による日本の漫画作品。自転車のロングライドを題材にした同人誌『LONGRIDERS』を前身とした作品で、自転車初心者の女子大生がサイクリングの楽しさや厳しさを体感しながら、自転車による長距離サイクリングイベントのブルベの一種・フレッシュを目指す物語。
TVアニメ公式サイト:https://anime-longriders.com/

質問者:その後、どのようにしてKhodaaBloomを知っていったのでしょうか。

ノブさん:購入を検討するときに、まずは国道20号線にあったワイズロード環八店に行ってみることにしました。店長さんだと思うんですが、ロードバイクでサイクリングがしたいという話をしたらKhodaaBloomの「FARNA 700-105」を紹介してもらいました。色々と話していたときに一番印象に残っているのが、「コスパが良い」というお話でした。その後、他のメーカーさんのロードバイクとも比較をして、105が付いていて、ホイールはULTEGRAで…という割には価格も手が届きやすくて。納得した上で購入しました。
※現在は閉店。付近のお店は他に「ワイズロード川崎店」があります。

質問者:じゃあ、FARNAを選んだ理由は、店員さんに勧めていただいたからということですね。

ノブさん:はい。そこでKhodaaBloomというブランドを知りました。

質問者:ありがたいです。ついにロードバイクを始めるわけですが、初期の頃のロードバイクの遊び方はどんな感じだったのでしょうか?

ノブさん:最初の週末は、Tシャツ、短パン、スニーカー、ヘルメットで気楽に多摩川を走ってみようかなと思って。軽く走ったら、大体50kmくらいは走っちゃってました。最初から50km位走れるってことが信じられなかったんで、「ロードバイクってこんなに走れるんだ」というのがかなりの感動でした。「じゃあ、100kmもいけるな」って(笑)

質問者:どんどん距離が伸びていくわけですね。

ノブさん:一番最初に100km走ったのは、羽田空港の近くから多摩川沿いを上流に向かって走って戻ってくるルートでした。そこから、FARNAで長距離を走れることと、いろいろなところに行けるなってことが分かってきたんです。

ブログ紹介

「日本一周するので会社辞めます!」

思ったより簡単にロードバイクで長距離を走れることが分かったノブさん。ここから、彼の「ロングライダー」ストーリーが始まります。

質問者:途中ですが、普段何されている方なのかを少しだけお聞きしたいです。

ノブさん:ロードバイクを購入した当時はバリバリにシステムエンジニアをしていました。平日は残業をして、深夜で帰るみたいな。そして週末はロードバイクで走るという生活をしていました。自転車でかなりリフレッシュできましたね。

質問者:その後、日本一周に挑戦されていくと思うのですが、始めるきっかけは何だったのでしょうか。

ノブさん:「ろんぐらいだぁす!」にブルベというものが出てきて、そこでブルベ自体は知っていて、やってみるかと。また、色々なことをやりたいという中に、日本全国を見てみたいという思いもあったんですね。仕事が忙しかったのも一段落して、一旦仕事から距離を置いて、好きなことを突き詰めてみたいと思ったんです。

そして、日本一周をしたのが2019年。PBPと日本一周、どちらが期間が必要かなと考えたら、日本一周のほうが時間がかかります。少しの時間を休むよりもがっつり休んじゃおう、という感じで辞める半年前くらいに「日本一周するので会社辞めます!」と言いました。

質問者:結構思い切りましたね!でもこの思い切りの良さが次の目標にも繋がってくるんですね。

ノブさん:そうですね。

ブログ紹介
ノブさんは日本一周の途中でKhodaaBloomが出展していた関西地方のイベントとKhodaaBloomの本社へ立ち寄ってくれました。その時、「次はPBPを走ってみたいです」と仰っていたことが実現することになるとは……。
Special Interview #01_4 Special Interview #01_5_1

【30代で挑戦】相棒のロードバイクで日本一周!年齢を理由に後悔はしたくない!
【旅170日目】KhodaaBloom開発元のホダカ株式会社へ相棒の里帰りライド!

ブルベに初挑戦

日本一周終了後、ついにブルベに挑戦することになります。

質問者:ブルベ参加のきっかけは何だったのでしょうか?

ノブさん:日本一周時に毎日コンスタントに100kmくらいは走ったと思うんです。それに、重い荷物を持って乗鞍や渋峠に行ったりして脚力もついてきたので、ブルベもやってみようかなと。そして、日本一周が終わった2020年からブルベを始めました。

質問者:ちなみに再就職は?

ノブさん:安心してください。1年休んで、4月から別の会社で働き始めました。

質問者:よかったです(笑)

ノブさん:ブルベは200kmから始まって、300km、400km、600kmと距離が伸びていきます。SRと呼ばれる、すごく走れる人の称号みたいなものがあるんですが、それを取らなければPBPに参加できないので、まずはSRを目指そうと思いました。 日本一周は疲れたら休めるけど、ブルベは時間内にチェックポイントに行かなきゃいけないので大変でした。ですので、時間内に走りきることを体に覚えさせようと思って、月に一回くらいはブルベに出ていたと思います。
※SR…Super Randonneurの略称で、1年の間に200km、300km、400km、600kmのブルベを各距離1回以上完走して申請するとオダックスのフランス本部から授与される称号です。

質問者:ブルベに参加する以外で平日の仕事終わりや週末で特別なトレーニングはしましたか?

ノブさん:特別なことはしていなかったと思います。時間ができたら家でバーチャルトレーニングをしていましたが、ブルベに向けてトレーニングをして追い込んだりとか、そういうことはしていません。

質問者:ちょうどコロナの時期が重なってくると思うんですが、その時のモチベーションの保ち方はありましたか?

ノブさん:結局、一人で走ることは日本一周でもずっとやってきたことなので、そこは延長線上に近かったです。一人で道の駅で野宿したり、真夜中の山道を行っても「まぁ、なんとかなるな」という。そういった精神的なタフさは日本一周のときに養われてたと思いますね。逆に、日本一周をしていなかったら達成できなかったかもしれません。

質問者:PBPに挑めるかも!という現実味を帯びたポイントはありますか?

ノブさん:徐々に距離を伸ばし、PBPの前の年の2022年から1000kmブルベを走るようにしました。1000kmブルベを3本走って、最初の1本は膝が痛くなってDNFしてしまって…これはもう無理だなと思って一度諦めたんですが、その次の2本は完走ができたので、「これはいけるな」とここで実感しました。
※DNF(Did Not Finish)…途中棄権、リタイアのこと。

2023年、待ちに待った世界の舞台

2023年夏、ついにパリでPBPが開催されました。ノブさんは86時間49分で1200kmの道のりを無事完走。ここでは、ブログには書かれていない部分を詳しく聞いていきます。

PBP仕様のFARNA700②

ブログ紹介

 

質問者:PBPに向けての準備として、バイクのメンテナンスなどはどうされましたか?

ノブさん:ほとんどワイズロード川崎店さんにお任せしていました。ブルベを始めるにあたって、もう少し速く走りたいというのがあったので、コンポーネントを1グレードアップしたり、お店のスタッフさんのアドバイスでハンドルなども変えていただいたりしました。メンテナンスも完璧にしていただいて、スタッフさんには本当にお世話になりましたね。

質問者:そこの信頼関係は心強いですね。他に、フランスに行くための特別な準備などはありましたか?

ノブさん:自分自身、海外旅行に行くことがあまりなく、航空券の手配やホテルの予約などは負担になるだろうと思ったので、PBPをサポートしてくれるツアー会社さんに走ること以外のほぼすべてをお願いしました。その分お金はかかりましたけど、ゴールが目的だったので、目的遂行のためには必要経費だと思いました。あの金額を見ると、新しいロードバイクが買えるな…と思いますが、ストレスなく、スタートまで全部サポートしてもらえるのでとても楽でしたね。

質問者:次に、PBP当日編に書かれていた部分で気になった点を深掘りさせてください。まず、あれだけ明確に記事を書かれていて、どのようにご自身の中で記憶されていたんですか?

ノブさん:大体、いつもブログを書くときは写真を取って、それをベースに記事を書くんですが、今回は動画に残していましたね。動画に残したことをベースに記事を書いていました。最終的には書くことが多くなり、本編で15回分にもなってしまいました(笑)

質問者:なるほど!

質問者:「食事」の面で心がけていたことはありますか?

ノブさん:なるべくバランスよく食事を摂ることを心がけていました。炭水化物中心のカロリー摂取ばかりだと筋肉がどんどん減っていくので、なるべくそうならないようにタンパク質も摂ったり、お腹の調子なども考えながら食物繊維を摂ったりしていました。ですがPBP中はしょっぱいものが少なくて、どんどん甘いものに偏っていってしまうこともありました。

質問者:「睡眠」の面で心がけていたことはありますか?

ノブさん:寝溜めは大事ですね。PBPは夕方スタートなので、設定した時間内に目的地に着くためには、序盤はほとんど寝ないで走らなければいけない。そうなってくると、スタート前に充分に寝ておくことが大事です。2022年に山形で1000kmブルベを走ったときが21時スタートだったんですが、その時は事前にガッツリ寝ておいたので夜は眠くならないし、そのまま24時間走り続けても全然大丈夫でした。

質問者:この区間を何分で走る、このPCで何分休むといったスケジュールを事細かに計画されていたと思うんですが、あの計画はどのように建てられたんでしょうか?

ノブさん:PBPの情報はブルベ仲間の中では共有されていて、その中でも「ばる」さんという方の計画表をアレンジして作りました。自分はもう少しかかるくらいかな、という形で計画を立てて、最終的には滞在時間が結構ずれましたが、PCはほんとに待つことが多くて、本当に日本のブルベとは全然違うなと実感しました。

「ばる」さん ブログはこちら

 

質問者:集団で走って、時間や距離が稼げるとか、その時の運みたいな部分も結構あるんですか?

ノブさん:そうですね。自分より遅い時間にスタートした速い人たちの集団にうまく乗っかって、ラクして走るというのもやっていました。

PBPは一番最初にレースのように速く走る人がいて、その後に私が走った90時間部門がいて、さらに後ろにちょっと速い84時間部門の人たちが走ります。90時間部門の最後の方でスタートしてしまうと、後ろから来る人はとても速い人ばかりなのでそのスピードには多分乗れない。なので、90時間部門で最初の方にいると、90時間部門の中で速い人(がっつり速いわけではない人)が後ろから来てくれるので、その流れにうまく乗ると比較的楽をして走ることができるんです。

質問者:PCには自転車がたくさん停まっていると思うんですが、自分の自転車の見分け方はどうしていましたか?

ノブさん:KhodaaBloomってだけで見分けが付きやすいです(笑)また、万が一分からなくなってもAirTagをつけていたのでそれで位置がわかりました。盗難対策で導入しましたが、こういうときにも役に立ちます。
※AirTag…Apple社が販売する、持ち物につけることで紛失時に位置情報を特定できる紛失防止タグ

質問者:その他、日本には無い文化はありましたか?

ノブさん:車に注意を促す交通標識をよく見かけました。それにカーブや坂に差し掛かる時に、後続の車は必ず待っていてくれるんですよ。本当に自転車に対して配慮や理解があるなと感じましたね。フランスならではです。

質問者:そこは日本も見習わないといけないですね。他に思い出のシーンはありましたか?

ノブさん:そうですね、「ろんぐらいだぁす!」で出てきた教会ですかね。せっかくフランスに行くのだから、同じものが見たいなと思って。事前にそのシーンを見直して頭に入れておいて、実際に通りかかったときに「あ、これだ!」と。あれはもう完走するのと同じくらい楽しかったですね!

当時の記事はこちら

 

質問者:大変だった点はありますか?

ノブさん:後半の眠気との戦いですね。PBPの仮眠所が暑くて寝られなくて…。日本だったら21時以降は暗くて涼しいじゃないですか。フランスは21時でも明るいし暑いし、隣の人はいびきをかいて寝ているし…という状況で寝てもすぐ起きてしまうような環境でした。むしろ、原っぱの方が寝やすかったですね。人もいないし、虫もいないし、涼しいし。日本でやったら絶対に虫にボコボコにされるんですが、それが全くなかったんです。

質問者:現地の方などは、キャンピングカーで家族が待機しているとか、家族で完走を目標にされている方もいると聞きます。やはり、PBPにかける想いというのがそれぞれ強くある印象ですね。

ノブさん:そうですね。実際にゴールしたときも、家族と抱き合って泣いているお父さんがいたりとか、自分もちょっともらい泣きしてしまうようなシーンがありました。いやー、みんなも自分も本当に頑張ったと思います。

質問者:他に、思い出に残っているエピソードはありますか?

ノブさん:私設エイドですね。たくさんありますが、特に印象に残ったのが「ご飯を食べる代わりにあなたの写真を送って」というエイドです。ずっと昔から私設エイドとしてやってくれているんでしょう。それが、壁一面に写真とか色んな国のお土産が貼ってあって、もちろん日本のものもあって結構面白かったです。

質問者:それもPBPの楽しみ方というか、歴史の古さというのを感じますね!

当時の記事はこちら

 

スタート時とゴール時の気持ち

PBPに出場し、1,200kmの完走を果たした方にしか分からない「スタート時」と「ゴール時」の気持ちをお伺いしました。

質問者:スタート時の心境は?

ノブさん:車検を通して、スタートを待つわけなんですが、緊張とかは全くしていなかったんです。どちらかというと、「お、始まるな、なんだか祭りみたいだな」というような感覚でした。会場のDJの方が参加者と観客を煽って盛り上げていて、もうすごく楽しいことが始まるというのがとても強かったです。また、日本で1,000kmを完走した経験もあるので、距離に対する不安もありません。あとは、日本人の方も結構いて、日本語も結構聞こえてくるので、フランスだけどそんなにアウェーじゃないなという感覚でした。実際に走り始めて、最初の数キロとかも、観客の方が本当にたくさんいて、「アレ!アレ!」と応援してくれて、「憧れていた舞台に今、立っているんだ」という心境でいたという感じでしたね。

質問者:ゴールを迎えたときの心境は?

ノブさん:やっとゴールしたという苦労よりも、「もう終わっちゃったな」という気持ちのほうが大きかったです。最後の1つ前のPCがドルーというところだったんですが、ドルーからランブイエまで45kmくらいかな、そこで朝日が登った瞬間から「あ、もう終わっちゃうんだ」っていう。本当に何もない草原の遠くに太陽が出ている光景を見たらすごく寂しくなっちゃって。このとき、体調も良くて体も全然痛くないし、ただただ走るだけっていう状態だったので、もう少し走りたかったなといった感覚でした。そして、ゴールする100mくらい前からは観客の方がたくさんいて、みんなが拍手してくれるんです。国籍とか、そういったものは全く関係なく「お前ら頑張ったな!」という風に言ってくれるので、それは結構ジーンときましたね。

質問者:完走したらみんなで称え合うという、とてもいい文化ですね。

ノブさん:ほんとにそうですね。自転車文化の最たるものを見たなと思いました。

質問者:確かに。本来あるべき姿なのかもしれないですね。スポーツって、国籍も性別も年齢も関係ないもの、誰でも楽しめるものであるべきですし、サイクルスポーツもそうあるべきだと思いますよね。

長距離ライドを支えた愛車「FARNA700」

ノブさんがFARNA700で今までに走った距離はおよそ6万キロ。FARNAで最も長い距離を走り抜けたであろうノブさんに、どんな点が良かったかを聞いてみました。

ノブさん:FARNAが良いなと思うところは、重心が低くバランスが取りやすいという部分です。スポーツはやっていましたが、そんなに運動が得意なわけじゃないので、どちらかというと運動音痴な方だと思うんですけど、そういう人でも走りが安定しやすいんです。そこが乗り心地の良さに繋がっていて、パニアバックを取り付けた重たいバイクで走っていても、バランスが崩れにくく操作性も悪くなりませんでした。とにかく乗りやすいことがFARNAの良いところだと思います。そのお陰で日本一周が達成できたような気がします。

それ以外には、やはり「コスパがいい」ことが挙げられますね。それが本当にありがたくて、自分がある程度いいバイクに乗れたのはそのおかげです。気軽に乗れるというのがとても良かったんですよ。日本一周やブルベのようなハードな乗り方ができるし、万が一壊れたとしても同じバイクを買い直せるんじゃないかっていう(笑)もし、FARNAが5~60万円したら使っていなかったと思います。

質問者:ありがとうございます。FARNAがノブさんのスタイルにピッタリ当てはまっていたんだなというのをとても実感しています。

FARNAシリーズについて
あの日、走りたいと思った道をFARNAと一緒に。
新しい道を開拓するためのエンデュランスロード「FARNA」
シリーズ製品情報はこちら

 

普通のサラリーマンでもヒーローになれる

多摩川サイクリストから日本一周、そしてPBPを完走したノブさん。次に目指しているものはあるのでしょうか?そして、彼はなぜ「挑戦しつづける」のでしょうか。

ノブさん:引き続きブルベを続ける予定です。1200kmより先の長いブルベも走ってみたいですし、他の長距離イベントにも出てみたいし、目標がいろいろあるんです。色々あるものを、ひとつひとつやっていこうかなと思います。

質問者:挑戦をする方々を、我々は応援しています。ノブさんが何かに挑戦しようとするきっかけを作れたことが我々の一番の自慢です。ぜひ、健康な体で、様々な挑戦を自転車で続けてほしいなというのが我々の想いです。

ノブさん:本当に、FARNAのおかげでいろんなことができました。

質問者:最後に、読者に向けてのメッセージをお願いします。

ノブさん:本当にKhodaaBloomは手に取りやすく、最初の一台にしやすいと思います。普通に街乗りするのもいいし、距離を伸ばすのもいいし、日本一周したっていいし、PBPに出たっていいんです。FARNAは何をしてもいいロードバイクだと思います。ド素人から始めても、こういった形で色々な挑戦ができるので。もちろん、挑戦だけじゃなく、気軽に乗ってほしいというのが一番ですけどね。

その中で、自分の中で目標ができたらそれにチャレンジしてもらって、それを達成してもらうというのが一番かなと。レースに出て一着を取る、でもなんでもいいと思います。私は普通のサラリーマンですが、そのように自分の中で目標を作っていくと、ちょっとしたヒーローになれたりするんですよね。そのような経験はこれから糧になっていくと思います。

質問者:PBPを完走した本人にしか聞けないお話を伺うことができ、改めてKhodaaBloomというブランドを考えるいい機会となりました。今回は本当にありがとうございました!

インタビューを終えて

普通のサラリーマンからヒーローへ。ノブさんは漫画をきっかけにしてFARNAに出会い、多摩川サイクリストから日本一周、PBPを完走しました。そして、彼は次なる挑戦としてさまざまな長距離ライドイベントへ挑む決意を語ってくれました。

気軽に始めたKhodaaBloomのロードバイクで、ロングライドやレース、他にも自分の中での目標を達成するために「挑戦」する方は他にもたくさんいます。
KhodaaBloomは、人生を豊かにするためにチャレンジする人を応援し続けます。

次はあなたのところに取材しに行くかもしれません!!

後日談

インタビューを終えて記事を執筆している頃、KhodaaBloomのSNSチェックをしていたらノブさんの投稿を発見。なんと、次の挑戦に向けてSTRAUSS PRO RACE2 フレームセットをご注文いただいているとのこと。急遽、追加でコメントをいただきました。

ノブさん:まだ納車前なので現物はありませんが、ワイズロード川崎さんでSTRAUSS PRO RACE2のフレームセットを注文しました。
P&P COMPONENTSのカーボンパーツをメインに構成し、ハンドルはHB-C22OR、シートポストはSP-C001、ホイールはAQUILONです。ステムがラインナップになかったのは残念ですが、日本ブランドを多く取り入れることをテーマにした1台になっています。これからはこのニューバイクで、ブルベだけでなくキャノンボールやエベレスティングなど、新しい挑戦もしていきたいと思っています。

STRAUSSシリーズについて
あなたに勝利という名の花束を贈ろう
「誰よりも速く走る」ことを追求したレーシングマシン。
シリーズ製品情報はこちら

 

■KhodaaBloomとは?

KhodaaBloomlogo

KhodaaBloom(コーダーブルーム)は日本の総合自転車メーカー「ホダカ株式会社」が2008年に立ち上げたスポーツバイクブランドです。
ブランド名は、社名であるホダカ(Hodaka)のアナグラム(文字の入れ替え)です。「希望」をもってこのブランドを展開しようという願いを込めて「K」の文字を先頭にもってきています。
後半のBloom は「華やぐ」という意味で、スポーツバイクのある華やいだ生活を提供しようという想いを体現しています。

KhodaaBloomのバイクたちは埼玉県越谷市の本社で「日本の道・道路環境・使用用途・日本人の体格に合わせたものづくり」を追求して企画・開発がなされています。永く快適に乗ってもらいたいから、使用環境に最適なパーツ選びにこだわり抜いています。

ホダカでは全社員がサイクリングを楽しむ文化があります。社員一人ひとりが使うことで、レースシーンからアクティビティ、趣味・実用にいたるまで現場で使用し、リアルな声を開発にフィードバックすることでよりよい製品開発につなげています。そんなKhodaaBloomのスポーツバイクは自社チームやサポートトライアスリートが使用して実績を残しています。